俳優と、恋愛と。






それは一週間前の事…。





***





あの日、俺と杉浦みずきの熱愛報道がされた日。


マネージャーに連れてこられた家には、杉浦みずき、杉浦みずきのマネージャー、そして琴李京香が集まっていた。




みんな円になって、座ることも忘れて黙り込んでいる。






「………京香さんっ…及川くんっ……ごめんなさいっ!!!!私のせいで……」






「……べつに杉浦さんのせいじゃありませんよ…」





俺だってあの時は何も考えてなかったわけだし…。まさかこんなことになるなんて…。


杉浦みずきは必死に流れる涙を抑えようとしている。





「出てしまったものはしょうがない。
今大事なのはそんなことじゃない。」






琴李京香は……特に怒っている様子はない…。
相変わらず…誰も触れられないような…凜とした立ち振る舞い…表情で……。

この報道にも…全く動じてないのか?






「事実とは違ってようが、発表されてしまっては仕方がない。
この事実を変えることはできない」






確かにそうだ。
今から出版社に問い合わせて拡散を止めてもらおうが、嘘ですという情報を流そうが、世間に広まってしまった以上、変わることはない。