「ありがとうございました、田井暮人さん!」
そう、私を助けてくれたのは、蓮の親友、田井暮人だった。
「別に構わないよ、可愛い子が困っていたら助けるのが男の役目だし♪
怪我はない?葵ちゃん♪」
「はい!ありがとうございました」
「はは、初めて会った時はすごい俺のこと警戒してたのに、今はさっぱりだね」
初めて会ったのは駅前だったっけ。
あの時はいきなり名前を呼ばれて、瀬田のことが気になるままについて行ったんだよね…。
「文化祭の日も助けてもらったし、蓮の親友ですから、私も信じています」
「葵ちゃんのそういうまっすぐなところが蓮を惹きつけたんだろうね」
そう優しく微笑む田井暮人。
やっぱりモデルだけあってかっこいいなと少し思ってしまう。
「人の女を勝手に口説いてんじゃねーよ」
そう言われて私は後ろに引き寄せられる。
「そんなにガードしなくても、友達の女に手は出さないよ」
私たちの元に来たのは、蓮だったようだ。

