「私……蓮の及川蓮という芸能界の名前ばかり気にしていて、蓮の事をちゃんと見てなかった。
蓮が一番必要としてたものに気づかなかった。
こんなんじゃ…マネージャーも失格もいいところ。
蓮は……あなたがいるから輝けた。
私は間違っていました…。
本当にごめんなさい」
そう言って藤堂さんがまた深々と頭を下げた。
「……顔をあげてください。
別に、藤堂さんが悪いわけじゃないです。
あの時のその手段しかないと考えたのも私ですし、別れようと決意したのも私です。
私も蓮の気持ちを何も考えずに、蓮にとって一番良いことだからと自分に言い聞かせてました。
でも違ってた。
一番いいと思っていたことが一番蓮を苦しめていた。
だからもうこれからは誰に何と言おうと私は自分の気持ちは譲りません」
「………公開告白…」
「へ?」
「熱いね〜」
周りの人達がそんな感じで私を冷やかす。
恥ずかしい……そんなつもりじゃなかったのに…。
「ありがとう。葵さん。
これからも蓮をお願いします」
「はい!!」
そうして握手する私と藤堂さん。
よかった。藤堂さんとちゃんと和解できた。
「俺が見てる中で俺の母親演じるのやめろよな…」
そう藤堂さんに言うのは少し照れ臭そうな蓮だった。

