「えーっと……」
私は入ってもいいの?私って関係者なのかな?
「葵!何も言ってなくてごめんね」
そう言って私の手を引いて部屋に連れ入った蓮を押しのけて私を抱きしめるお姉ちゃん。
「痛いっつーの……」
蓮は押しのけられた勢いで転びかけていた。
「お…お姉ちゃん!私、別に謝られるようなことされてないから!!」
確かに何も言われてなかったけど、私は部外者なわけだし。
「ずっと家に一人にさせてて不安で不安で…ご飯は食べた?テレビの後片付けはできた?」
「ご飯が作れないのは琴李京香だろ…」
そんな小言を言う蓮をギロリと睨むお姉ちゃん。
この二人…いつの間にこんなに仲良しになったんだ?
「お姉ちゃんが壊したテレビの破片は拾ったけどそれ以外はそのままだよ」
だいぶ前のことに感じていたけど、お姉ちゃんがテレビにチャンネルを投げつけて家を出て行ったんだよね…。
「あのまま何も言わずに出て行っちゃったから、連絡だけでもしようと思ったんだけど…何せ忙しくてね」

