「そんなに緊張しなくて大丈夫です。
こちらがパーティー会場になります」
そうして、人が大勢いる中通された船の中のパーティー会場。
船の中とは思えないくらい広く、立席パーティーっていうのかな?
たくさんの食べ物が並んで、お客さんたちがお酒を片手に立ち話をしている。
「もうすぐ、キャスト、監督の制作発表会見が始まります。それまでもうしばらくお待ちください。」
「えっ藤堂さんっ………」
藤堂さんはそう言うなり私を置いて関係者室へ入って行ってしまった。
私は……聞いとけばいいってことなのかな…?
パチン
いきなり眩しかったライトが消え、ホール前方の広い壇上に明るいライトがさす。
そして、次々に監督、原作者、キャストが舞台上に並ぶ。
舞台前方には多くの記者の方がいるようだった。
カメラの音が鳴り止まない。
「本日は、”愛の叫び”公開記念パーティー並びに制作発表記者会見にご出席いただき、誠にありがとうございます。
私は本日、司会進行を務めさせていただきます、森永でございます。
短い時間ではございますが、最後までごゆっくりお楽しみください」

