美結も……ちゃんと瀬田と向き合ってくれていたんだ…。
頑張っている…蓮を…。
でもこれは仕方のないこと。
別れたのは…蓮のため。
蓮にとって…蓮のこれからにとって一番の最善策だったんだ。
今更しょうがないことなんだ。
美結に瀬田祐樹が及川蓮でした。なんて言えるはずもなくて、結局私は何も言葉を返せずに、お互いの家に帰った。
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「葵ちゃん!」
帰ってきて玄関前にいたのはみずきさんだった。
お姉ちゃんに用なのかな?というかで歩いてて大丈夫なのだろうか…。
「いきなりごめんなさい…話したいことがあったの…」
なんとなく察しはつく。きっと蓮とのスキャンダルのことだろう。
「こんなところでもなんですし、中に入ってください。誰かに見られても大変ですし」
「ありがとう」
みずきさんを後ろに、家の鍵を開けて中に入る。
久々に見たみずきさんは、気持ち、少し前よりも痩せている気がする。
やっぱり報道陣に追いかけ回されるのは疲れるものなのだろうか。
みずきさんをダイニングに案内して座ってもらい、お茶を出して私も正面にかける。
「葵ちゃん、たくさんごめんなさい。
及川くんとのスキャンダルは全部…私が悪いの…。
私が思わず抱きついちゃって……まさかあんなことになるなんて…。」
やっぱり抱きついていたのは事実だったのか。
どこまでが本当でどこまでがテレビのニュースのでまかせなのかわからない。

