「まぁいいわ、今はどうでもいい……」
そう言うとお姉ちゃんはどこかへ電話をかける。
あんな怒ったお姉ちゃん……久しぶりに見た。
「少し出るから、大人しくしてなさいね」
「うん…」
そう言って優しく私の頭を撫でてお姉ちゃんは出て行ってしまった。
「…………」
静まり返った広い部屋に一人……。
熱愛報道は……本当なの?ガセなの?
自分から蓮に別れを告げたはずなのに…私の方が振られたみたいで胸が痛い…。
「おかしい……なぁ……涙は全部……流したはずなのに…」
私の目からは…涙が溢れてくる。
苦しいよ…蓮……。
本当のことを言いたい。
好きだって言いたい。
みずきさんのものにならないでって言いたい…。
蓮は私のものだって…胸を張って言いたいよ。
「蓮っ………」
屋上でのように、私はまた泣き崩れてしまった。

