じゃぁまた明日、と言って歌田さんは帰ってしまった。
葵の闇……姉と比べられてたことだろうか?
自信を持てか……。
確かに、まだ葵から何も聞いてない。
俺が落ち込む必要は……ないか。
歌田さんに励まされ、もう一度葵と向き合おうと決心したのだった。
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あれから約1週間が経った。
葵との関係は変わらない。
いくら声をかけても、何も話してくれない。
完全に俺は避けられていた。
撮影はミスが増えるようになった。
頭を冷やせと追い出されることも。
俺は何もかもうまくいっていなかった。
「どうすりゃいいんだよ……」
「おいかーわくん!」
撮影のない学校帰り。家の前で乱暴にカツラを地面に叩きつけると、いきなり声をかけられる。
やべ…ファンに見られちまったか?
と思って振り返ると、立っているのは杉浦みずきだった。
「カツラに当たるなんてかわいそうに〜」
そう言って俺の投げ捨てたカツラを拾う。

