「撮影に遅刻するわよ」
蓮の動きが止まる。
「げっ……マネージャー…」
蓮がキスをやめて振り返ると仁王立ちしている蓮のマネージャーさん。
私はもうフラフラで立ってられなかった。
「おい、大丈夫かよ…」
そんな私の体を支えてくれる蓮。
無理……キスってこんなにフラフラになるの……。
「この続きはまた後で…」
そう耳元で甘く囁く蓮の言葉に赤面するしかなかった。
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蓮がどうしてもと言うからついてきた撮影現場。って言っても私たちの学校なんだけど。蓮はさっき、私とキスしていた時とは打って変わって真面目モード。
瀬田と蓮が同一人物だってわかってから蓮の演技を見るのは初めてだな…。
私いつの間にかこんなにも蓮のことが好きになっている…。
もうすぐ撮影が始まる…と言うときに蓮が隅にいる私に近づいてくる。
「今から撮影。」
「知ってる…」
そんなことを伝えに来たのか?
「充電して?」
充電?携帯?なにの充電をするの?
「わっ……」
そんなことを考えている間に私を抱きしめる蓮。
「苦しいよっ……蓮…」
そうしてパッと体を離す。
「充電完了。ちゃんと見とけよ」
そう言って私の頭に手をポンと乗せて走り去って行ってしまった。

