「………瀬田の学力は良くわかった…。
篠、訳してくれ……」
先生はまた諦めて、前の席の女を当てる。
悪かったなぁ、学力悪くて…。
「…イタリアはかつて…ヨーロッパで漫画市場が最大の国であったが、公式に売り上げ数は公にされていない。」
「よろしい」
先生は俺の時とは打って変わって、機嫌の良い顔をする。
『さすが葵の上』
『いや、大殿様だろ』
『本当かっこいいよね〜』
周りからは男女かかわらず、そんな声が聞こえる。
葵の上?大殿?
なんの話なんだ??
その後、先生は俺を当てることなく授業終了。
そして、その後の授業は、現代文、化学と受け、何もかもちんぷんかんぷん。
毎度の授業で実力試しか、一番に俺を当てる先生たち。
そして俺の学力に落胆し、答えを求めて前の席の女、篠をあてる。
午前でわかったことは、篠がすごいということだ。
毎回答えるたびに周りの生徒が騒ぐ。
好かれてるんだろうな、
まぁどうでもいい話だが。

