俳優と、恋愛と。







「…………なんで葵ちゃんはバスローブ1枚なわけ?」






「え?」






シャワーを浴びたものの、服なんて持ってきているわけもなく、蓮のタンスも下手にいじるわけにもいかず、お風呂場に置いてあったバスローブを着たのだった。






「下着もつけてないよね…」





「しっ仕方ないじゃない!替えなんて持ってきてないんだもん…」






そう、私はバスローブ一枚の状態なのだ。
でも夜に勝手に洗濯機を借りて、干しておいたからもう乾いてるはず。






「そんな状態で俺に抱きついて眠るとか、誘ってんの?」





「わ、私をベッドに誘い込んだのは蓮じゃない!」





「は?」






蓮はきっと昨日の記憶などないのだろう。






「マジで?俺が引っ張ったの?」





「そうだよ…」






顔が近すぎて蓮の吐息が顔にかかって恥ずかしい。






「マジか……にしても………無防備すぎ…」






そんなこと言われましても、仕方ない結果です。





「葵のこと……食べちゃっていい?」





「は?
なに、そんなにお腹減ってるの?
まぁ夜ご飯食べてないもんね。じゃぁ作るよ」






「は?」






そう言った蓮の顔は人気俳優と思えないくらいのアホ面。
写真撮ったら売れるかもね〜。