「ダメ……」
「キャッ」
ドアに手をかけた瞬間、蓮に腰から抱き寄せられた。
「れっ…蓮っ……私も濡れてるから……」
私の肩口に顔を埋めてスリスリするからくすぐったくて身をよじる。
「蓮っ……」
蓮のたくましい腕がしっかり私を捕まえる。
さっき上着を脱いだ私の地肌に蓮の肌が直接触れて…意識してしまう。
「離して?蓮……。風邪がひどくなっちゃう…」
「葵ぃ……いい匂い…」
「んっ……蓮…やめてっ……」
私の匂いをかぐかのように顔を私に寄せてくるものだからくすぐったくてしょうがない。
どうしたらいいの……?
明日は撮影だって聞いたし……このままでは……。
そんな私の心配とは裏腹に、蓮の手が私の体を動き回る。
これはマズイ…。
と思ってたのもつかの間、蓮が私の体から離れた。
言うことを聞いてくれたのかと安心して振り返ると、これまたビックリ、蓮が後ろに倒れていく。

