俳優と、恋愛と。






そうしてお姉ちゃんは帰っていった。
蓮が私が家で一人なのを心配してくれたように、私も蓮をこの家に一人にしたくない。

そう思って、蓮のとっくに入った家のチャイムを鳴らす。

でも反応がない。
2、3回鳴らしても応答はなかった。





蓮?





不安に思って扉に手をかけると………鍵の空いている扉。





「蓮!?」






不安になって勢いよくドアを開けると、真っ暗な廊下。
怖い………なんて思いつつ、蓮が心配で、月明かりに慣れてきた目でよく見ると……。





「蓮!?」






玄関から入ったすぐの廊下に、蓮が倒れていたのだった。






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寝ぼけている蓮に必死に声をかけながら、体を支えて蓮の部屋に移動する。

さっきまで冷たかった蓮の体がものすごく暑い。





「熱があるんじゃ……」





寝かせたいにしても、蓮の体はまだ海水でベタベタ。
とりあえず蓮に服を脱いでもらって、洗面台の場所を探して、濡れタオルを取ってくる。





「蓮、これで体拭いてね?」






下着一枚になっている蓮をあまり見ないようにして、乾いたタオルと濡れたタオルを渡して部屋を出ようとする。


蓮の筋肉……すごい…。
見ないようにしてもどうしても見えてしまう体の筋肉にドキドキする。