俳優と、恋愛と。







「怒って……ないのか?」





「え?何に怒るの?
というか、やっぱりしょっぱいんだね、海水」






倒れてしまった時に幾らか海水をかぶった俺たち。
俺の口の中も塩からい。






「蓮。今日は1日楽しかった。
こうやって転んだのもいい思い出だよ。
1日たくさんの幸せをありがとう」






「っ………//」






そう言って俺の首に細い腕を巻きつけて俺に抱きつく葵。
そんなことされると……俺も……自制が…。


思わず葵を抱きしめ返す。
触れたい。葵に触れたい。





「俺も楽しかった……水族館も……この海も。でもそれ以上に……。
葵と一緒に1日過ごせてよかった……」






「私も……蓮と一緒だったから全部楽しかったっんんっ……」





話す葵を無視して唇を合わせる。
まだ数回しかしたことのないキスは……しょっぱい。




触れるだけのキス…。




慣れない葵が時折発する可愛い声が俺を狂わせる。

俺に必死に応えようとしてくれる葵が可愛くて仕方ない。




何分こうしてキスをしていただろう。
いきなりのハードなキスに葵はヘロヘロで、後ろに倒れそうになるところを俺が支えていた。