「蓮が近くにいると……安心なんてできないよ」
は?なんでだよ。俺の思うことと矛盾してる…。
「蓮が思ってる以上に……私…蓮のことが好き…。
ドキドキが止まらなくて…胸が苦しいの。
蓮が隣にいたら…心臓が休まらないもん。
だから怖いよ。いつか蓮が……遠い存在になってしまいそうで…」
俺と葵は一言でいえば人気俳優と一般人。
その距離は……思った以上に遠い。
「どこにもいかない。
前にも言っただろ?
俺はお前の隣を、お前と一緒に歩んでいくって」
「うん……」
桐花さんとは違うんだって……約束したんだ。
「不安になる必要なんてない……。
ずっといる。そばにいる。」
「………そうだね…」
葵は俯けていた顔を上げて水槽を見上げる。
その顔は…青い海の光に照らされて…すごく綺麗だ……。

