俳優と、恋愛と。






「ねぇ……。
あのとき……このデータ資料室で………」





「………言わないで」





少し距離をとって目を合わせる。
何を言いたいかわかってるのかな?

テストの約束をした…あの日……蓮は……私に…。





「抑えられなかったんだよ。
でもそれは葵が不意打ちばっかしてくるせいだ。可愛すぎる葵が悪い。」





上唇が触れ合ったのは……夢じゃなかったんだよね…。





「あのときから好きだったの?」





「………そんなこと聞くなよな。
そうじゃなきゃキスなんてしねーよ。

……でも決めてたんだ。葵に触れるのは…想いを伝えてからにしようって…」





「………」





蓮の手が私の頬を撫でる。
蓮と目があって………目が……吸い込まれる。


そして………。
唇が完全に重なった……。
あの時とは違う……柔らかい……。




「んっ………」





初めてのキスは……よくわからないけど…温かい……。
蓮の服を握る。
どこか……いってしまいそう…。