「だって……樫月くんは?」
「樫月くん??」
そういえば蓮…前も同じようなこと言ってた気が……。
「樫月くんは昨日お断りしちゃった」
「まじで!?」
「どうしてそんなに驚くの?」
「だって……葵は樫月くんのことが好きだと思ってた……」
そう言ってまた抱きしめられる。
「ずっと蓮が好きだよ……」
蓮が好き。
自覚したのはいつだったっけ?
でも、自覚する機会なんていくらでもあった。
私は蓮に助けてもらってばかりだから。
「いつも……助けてくれた…。
蓮の言葉……いつも心に刺さるの……。
前を向けって言われてるみたいで……。
こうやって今前を向けてるのも…蓮のおかげ。
めんどくさがりなのにおせっかいな蓮が好きなの」
「………まじで可愛すぎ………。」
そう言って抱きしめる強さが強くなる。
少し苦しい…。
「俺だって……。
女嫌いだったはずなのに、惹かれた。
素直じゃないし可愛くもないのに、素直にさせたい。笑わせたいと思った。
初めて恋をしたんだよ…初恋」

