俳優と、恋愛と。






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文化祭が終わる………。
今は葵とデータ資料室にいる。

ただ今グランドでは後夜祭真っ最中。
データ資料室は特等席で、グラウンドをよく見渡せる。
最後は打ち上げ花火が上がると噂を聞いた。
ここなら人混みもなくてゆっくり二人でみれる…。





「これくらいの暗さなら大丈夫なの?」





「……外も明るいから…」





葵の苦手なこと、嫌いなこと。
結構知ってるつもりでも、知らないことはまだまだあるんだろうな…。





窓のふちに寄りかかって横に並んで外を眺める。





ヒュー






ドン!!!!!!!





「綺麗………」





花火が次々に上がる。
見上げている葵は目を見開いてつぶやく。

光に照らされて……葵はとても綺麗だ……。






「花火見なさいよ……」





俺が花火を見ずに葵の横顔を見つめていたのに気がついて、葵が俺のメガネをとる。





「こっちの方がよく見えるでしょ?」





そう言ってニコッと笑う。
あぁ……やっぱり好きだよ……。




花火に照らされて……葵が笑う……綺麗すぎる。




「ちょっと………」





葵を抱きしめる。
カタンと、俺のメガネの落ちる音がする。


花火は……上がり続ける。