俳優と、恋愛と。






と、意気込んで葵を置いていったベンチのところへ戻ってみるが、葵はいない。
なぜ!?




まさか樫月と一緒にいるのか…?
いや……葵が約束を破るわけ……。





「蓮……?」





すると聞き慣れた声が後ろからする。
振り返ると………葵?





「なんでメガネ……。ってかジロジロ見ないで!」





怒ってるけど……それどころじゃない。


葵が……メイド服を着ている?





「メガネでバレたりしないの?」





「こんな人も多ければバレないよ」





「そ……そう……。て、だから見ないでよ」





いや、嫌でも見てしまうだろう……。
メイド服……似合いすぎだろ……。


短いスカートから伸びる長い足。
白いニーハイが男の気を惑わす。
スラリと伸びる長い腕に、胸元まで大きく開いた服………。



華奢なくせにスタイル抜群な葵……。





「見過ぎだから。もうっ!恥ずかしいから見ないで」






そうやって身をよじるけど逆効果で……素直に可愛い。





「蓮のせいなんだから!
蓮が私を置いて行っちゃうからクラスの子に声かけられて、無理やり着せられたんだからっ!」