『男に貸せる胸は空いてないけどね〜』
そんなことを言いつつも結局暮人は俺を気にかけてくれる。本当にいい友達だ。
「わざわざ電話ありがとう。がんばるよ、」
『あぁ、じゃーねー』
そして電話は切れた。
もう考えるのはやめよう。
考えたって俺が明日告白するという事実は変わらない。
「なんて告白しようかな……」
そんなことを考えながら俺は眠りについていた。
____________________________________
文化祭2日目……。
いよいよ……葵と回れる……。
そして明日は水族館か、と思うと胸がいっぱいだ。
「おはよう」
「………おはよう」
葵がいつもと変わらない様子で俺に話しかける。
普通だな…。
「………。蓮と回りたい……」
「っ………」
本当に不意打ちはやめてほしい。
悩んでいたことも全て吹っ飛んでしまう。
伏し目がちに頬を赤く染めながらそんなことを言われると…自惚れてしまう。
俺だってこんなダサい格好で葵と回りたくない。
本当の自分で回りたいものだ。
「…………少し待ってて」
「え?」
そうして葵をベンチで待たせ、俺はある場所へ走った。

