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今、俺は教室の前で待たされている。
俺が名前を呼んだら入って来いと、新担任に言われた。
きっと俺は期待されるだろう。
先生に、生徒に。
なんていったって、財宮司学園の普通科の転校生だ。
さぞ頭がいいんだろうと思われるだろう。
『それでは転校生を紹介する』
そう、担任の声が教室から聞こえ、
いくらばかりかの歓声が聞こえる。
普通科…どんなところか計り知れない。
俺の中ではガリ勉野郎のメガネ野郎がたくさんいるんじゃないかって思ってるけど……。
恋人の前に友達できるんだろうか…。
『瀬田祐樹だ。入りなさい』
ガラ
名前を呼ばれ、教室の扉を開け、入ると、歓声がピタリと止んだ。
みんな、まぁそうだよな、そんなうまい話ないよなと言う風に各自で話している。
イケメン転校生でも期待したか、悪かったなダサくて。
メンツを見ているが、俺の予想とは全然違った。
エリートばかりが集まっているはずの教室には、髪を染めているものもいるし、パーマを綺麗に当てた女子もいる。
顔も芸能科のやつに負けず劣らず綺麗なやつもいる。
基本的にこの学園は校則もなく自由だからな…。
「自己紹介をしなさい」
教卓の前に立つ担任の隣に立って一礼。

