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「うーーん、やっぱり母校いいわね、なつかしい〜」
もう午後になり、あと少しで今日の文化祭は終了だ。
「じゃぁ一足先に帰るわ!あとは若い者で楽しんで!みずき帰ろ!」
「はーい。じゃーねーみんな〜」
そう言ってお姉ちゃんとみずきさんは帰ってしまった。
「葵の上」
「……樫月くん……」
振り返るとこれまた樫月くん。
「今時間………いいかな……?」
美結の方を向くと、いってらっしゃーいと手を振っている。蓮はこっちを見ていない。
なによ……。
「うん、わかった」
そう言って美結と蓮と別れて、樫月くんについていく。
着いて行った先は屋上だった。
「葵の上、俺たちがいない間に変な噂流れてたの知ってた?」
きっと私たちが付き合ってるって噂のことだろう。
「うん、さっき美結に聞いて驚いちゃった。」
「それも結構な人数に見られてたなんてね。
みんなよく見てるなぁ〜」
そしてまた樫月くんはフェンスの方へ向かう。
私も下を見下ろす。
帰って行く人で校門は溢れかえっている。

