「………どうしたの?いるじゃない」
蓮の様子がおかしい。
「俺のことを見てくれよ。
樫月じゃなくて俺のことを!!!!」
「どういう……こと……?キャッ」
蓮に抱きしめられてる!?
力強くて……抜け出せない。
「他のやつなんて見るな……
俺だけを……俺だけを見てくれ……。
ずっと……離れないでくれ……」
「な……何言ってるの?」
「…………不安だ……お前がいつかどこかに行きそうで……」
蓮が何を言いたいのかわからない。
ただ、抱きしめられるのは嫌じゃなくて……。
この温もりに……ずっと……。
「葵〜瀬田〜〜??」
美結の声がする。
こちらに向かってきている。
蓮も我に返ったのか、私から離れる。
そんなに離れなくてもいいのに……。
「悪い……」
何が悪いなの?
蓮の言いたいことがわからないよ……。
「何してるの?桐花さんたちまってるよ?」
「うん……ごめん……」
そしてさっきのことはなかったかのように、お姉ちゃんと合流しに行った。

