俳優と、恋愛と。






「フェンスの方に行って、景色を眺めてたの。そしたら風が強くて、目にゴミが入ったみたいで開けられなくなっちゃって、
こすったらいけないよって樫月くんに言われて見てもらったんだ。

私は目を閉じてたんだけど。


それがもしかしたらキスしてるように見えたのかな?」






そう言った途端、ヘナヘナとしゃがみこむ二人。





「ど……どうしたの?」





「いや……もう……京都に行ってる間に連絡とれないから……本当に付き合ってるのかと…思ってたから……」





「付き合ったら言ってるよ……というか好きじゃないし……」





私の知らない間にそんな噂が流れてたのか…。
なんだか少し恥ずかしい。





「瀬田も………気にしてくれたの?」





「………実際見たから……焦った……」





「あはは。確かに樫月くんはいい人だけど付き合ったりなんてしてないよ」





「でも、京都で何かあったでしょう?」





「へ?」





美結の鋭い指摘。
なんでそんなことがわかるんですか…!?





「いや……大したことじゃないし……」





「何があったのか白状しなさい!!」





「…………いや……あのね。
樫月くんにね………告白……されたの」





「本当に!?」





「うん……」





美結が乗り出して聞いてくる。