「蓮は………私のことなんて……眼中にないかなぁ……」





「何でそう思うの?」





「……だって蓮は芸能人だよ?
私なんて眼中にないのかなぁ………」





「…………まぁ、明日わかるわよ」





「……そう……かな…」





「今まで及川蓮と接してきて、1番知ってるのは葵でしょ?
今更怖気付いてちゃだめよ」





「…………うん…」





もう一度蓮から来たメールを見る。
葵には夢のような話だ。

好きになったダメ男が実は人気俳優だったなんて。




「最高の日に………してね?」