俳優と、恋愛と。







「ど……どうするか……かぁ…。
本気でその人のことが好きなら………、
付き合ってる子以上に好きになってもらうためにアピールする!!」






「え?」





「なに?だってまだ想いとか伝えてないんでしょ?私は。それなら押して押して押さないと!!!」





「つ……付き合ってるんですよ?
落ち込んだりしないんですか?
普通………諦めませんか??」





「だって付き合ってるかなんてわかんないもの!まずは本人に問いただして、付き合ってるならその人以上に努力して奪う!」





杉浦みずきは勇ましすぎる。
なんでそんなに強いんだ?





「欲しいものは手に入れるまで諦めないわよ。私は。
せめて自分の気持ちを伝える。それだけで相手も心変わりしてくれるかもしれないじゃない?

何も動かずに諦めるなんて絶対嫌。」





杉浦みずきの言う通りかもしれない。
俺はまだ何もしていない。
本人から付き合ってるって聞いたわけでもない。
俺の想いはまだ伝えてない……。





「そう……ですよね…………。
ありがとうございます。なんか元気出ました」






「ならよかった〜。
でも及川くんって案外恋愛に臆病なのね」






「かもしれませんね」





本当の恋愛をして初めて知ることは多い。
俺は結構嫉妬深い。
恋に関してはメンタルが弱い。
などなど。



今までの演技は俺は全部0点だな。





「撮影始めていくわよ。いいかしら?」





そう言う琴李京香。
始まる。いよいよ。俺の舞台が。