「いつ……いく?水族館」
「文化祭が終わったら。
文化祭が終わった翌日に行こう」
文化祭までに…俺は告白する。
いや、文化祭で……告白する。
その前に水族館なんていってしまったら、自分の気持ちを抑えられない気がする。
決めたんだ……葵に触れるのは……想いを伝えてから……。
「わかった」
葵が大きく頷いて、またしっかり小指をつなぐ。
「小さい手だな」
「蓮の手が大きいんだもん」
女の手なんて何度も繋いだことがあるのに…ドキドキする。初めてじゃないはずなのに。
「早く文化祭になってほしい。
俺去年出れなかったんだよな〜仕事で」
「今年はないの?」
「葵の姉さんが考慮してくれてるよ」
桐花さんは俺の学校生活に影響を与えないようにしてくれてる。
「文化祭ももう二週間きってるもんね……」
「葵は去年何したんだ?」
「…………」
そういうなり黙り込んでしまう。
なんだ?そんなに楽しくなかったのか?
葵ぐらい可愛かったら、財宮司学園文化祭を撮りに来るテレビ局が率先して撮影してそうなのに。琴李京香の権力か?
「………思い出したくない」
「は?」
「帰ろ。」
さっきまでのいいムードはどこへ行ってしまったのか。
葵は冷たい様子で出て行く。
「俺………何かした?」
葵の去った教室で一人呟くのだった。

