俳優と、恋愛と。







「恥ずかしいぃ………」






目を背ける葵。






「ちゃんと見ろよ………俺のこと」





「変だよ………蓮」





「楽しみ………また約束だな。2人の……」




「………うん……」





そうしてまた小指をつないで指切りげんまんをする。





「蓮は?
蓮は何かしてほしいこと……ないの?」






俺は前から決めていた。
俺が葵からもらいたいご褒美。
俺だけの葵になってほしいんだ。




「文化祭……俺と回ってほしい。2人で」





「文化祭……?」





手は繋いだまま、距離を取る。


ずっと考えていた。初めての文化祭は、葵と回りたいって。






「2人きり?」





「あぁ。2人きり」





「………いい……けど……それじゃぁ二日とも一緒に回ることになっちゃうね」





「は?」





文化祭は2日ある。
どちらも一般公開されている。





「お姉ちゃんがね、1日目来るんだけど、どうしても瀬田と…及川蓮と?回りたいって言ってた。ついでに美結も……」





「桐花さんが?」





琴李京香……何を考えているんだ?





「予定があったなら断ってくれて全然大丈夫だから……だから、2日目は2人で……回ろ?」





そんな風に赤く頬を染めて見られたら肯定せざるおえないし!
まぁ俺が誘ったんだけど!
それに何はともあれ、2日とも葵と回れるんだ。






「もちろん」