「じゃぁ一の位!十の位!って言っていくから葵が言って?」
「普通に言ってくれればいいのに……」
「こっちの方が興奮するだろ?」
「なんか言い方がエロい。なんかウザい」
本当に、こういうところが可愛げない…。
「早く言えっつーの」
「………一の位」
俺は葵の前に立って、葵は椅子に座ってるから必然的に上目遣いなわけで、恐る恐る言う葵は可愛すぎる…。
「7」
「十の位」
「9」
そう言った瞬間不安そうな顔をする葵。
○97。
さぁ、いよいよ百の位。
「………百の位」
「5」
「…………うそっ…………」
「597点。やったよ。葵のおかげ」
そういうなり目に涙を溜める葵。
人のために泣けるっていいな……。
溢れかかる涙を拭ってあげ、葵が自分の顔を手で覆う前にもう一度抱きしめる。

