ごもっともですが…。
なんでこいつはこんなに痛いところをついてくる?
俺は今まで授業をまともに受けていないのもあって、テストは毎回欠点。
「そして、瀬田祐樹として過ごせる理由?
それは私が凄い人だから。
以上。
じゃぁこのあとくる私の部下から制服とヅラとメガネ受け取っといてね。
あと何かあったらこの番号に連絡して。
じゃぁ私は仕事があるから、失礼するわね。」
バタン
そうニコッと笑って嵐のように去っていった琴李京香…。
わけわかんねー!!!!
聞きたいことはまだまだあるのに、無駄に連絡先だけ渡して帰るなんて…。
それに最後の笑顔…、琴李京香、やっぱり笑うと可愛いんだな……ってなんだよ!
女優顔負けの琴李京香に逆らえるものは誰もいない。
琴李京香の決めた課題は絶対なのか…。
「及川君……。
ごめんね、京香さん、いつもああだから…。
仕事はできるし、完璧にこなすんだけど、自由人なんだよね……。
でも悪気はないの!
だから……」
「わかってます」
杉浦みずきさんが、気を遣って声をかけてくれる。
でも、全部わかってる。…わかってる。
この課題は…いつか俺がこなさなきゃいけないものだ。
後回しにしていたら、いつか、いつか芸能生活を続けている上で、ボロが出る。

