「本当に一言一言傷つくんだけど……。
てか話を聞けよ!
俺は、そうやって寄ってくる女が嫌いなんだよ。
俺を顔だけで判断してくる女どもが。
案の定、中身は及川蓮なのに、ルックスが瀬田祐樹だと、誰も寄ってこなかっただろ?」
クラスでも浮いている瀬田。
悪口も変なあだ名もつけられてる。
日誌に掃除もぱしられてた。
もしみんなが及川蓮と知ってたら、そんなことはなかっただろうな……。
「わからなくもない……」
「でも葵は違ったじゃん?
瀬田でも、及川蓮でも関係なく接してくれた。
俺、だから葵には気を許せちゃうんだよな、」
「………。勉強……しよっか」
「あぁ。
約束は守るためにするものだからな」
その一言で、勉強が再開された。

