俳優と、恋愛と。






「こんなルックスで通えるわけないじゃないですか」





俺は俳優、及川蓮だぞ!?
行くときは、メガネだけの変装なのに、クラスでメガネだけで過ごせるか!?バレるだろ!





「そうね、わかってるわよそんなこと。
あなたには…ヅラとメガネで三ヶ月過ごしてもらうわ。
絶対及川蓮であることがばれてはならない。

名前は及川蓮ではなく、”瀬田祐樹”で通します。」





「ヅラ?メガネ?
瀬田祐樹って……なんでそんなことができるんだよ…てか、俺の学力じゃついていけないし…仕事だって…」





「仕事なら大丈夫よ。
三ヶ月間、”愛の叫び”の映画の撮影のために、他の仕事は全部きっといたから」





と、軽々しく言う俺のマネージャー、藤堂静香。






「撮影はゆっくりして行くつもりよ。
まだ他の役の子も決まり切ってないし。

今日のシーン以外の、恋愛に関係ないシーンは、あなたの学校時間に支障を与えない時間に撮影するわ。


そして、勉強だけど。
芸能人だから、俳優だからって、甘いことは言わせないわよ?
テストでもし欠点なんて一つでもとったら、すぐに役下ろすから」





「はっはぁ!?」





「なに?仕事もないんなら勉学に励めるでしょ?」