俳優と、恋愛と。







そういえば言ってたな……。篠の姉…琴李京香は妹が好きすぎる。
それは学校の奴らまでが知っていること。




「言われなくとも」





そう言うとニヤッと笑って出て行こうとする。





「葵、そうなると離れないから。
添い寝でもしてあげれば?」





そんな捨て台詞を残して部屋を出て行く篠姉。琴李京香。





何が添い寝だ。
そんなことをすれば篠が起きた時の騒いでる様子が眼に浮かぶ。

そんなことを思いつつ、睡魔が俺を襲う。



「眠い……」




眼鏡を外して寝たい。
でももし篠が先に起きたらどうする……。



バレてはいけない。
篠は今、瀬田のことも、及川蓮のことも、信頼してくれてる……。
バレて信頼を失うわけにはいかない……。




そんな俺の葛藤も儚く、俺は座ったまま眠りについた。





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「………」





目を覚ます……篠がいない?
俺の膝の上で抱かれてた篠がいない。

勉強してるのかとも見てもいない。
というか部屋にいない。



探すために廊下に出る。
座って寝たせいか腰や首が地味に痛い。



「篠……」