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待ち合わせの13時5分前に駅に行くと、篠はもう待っていた。
シンプルな真っ白のワンピース。
でも篠の細いラインと華奢な体つきが生で現れて一層篠を引き立てている。
元から顔は芸能人顔負けくらいだもんな…。
髪を後ろに一つに束ね、少し暑い今日でも、清々しい顔をして立っているのだった。
「待たせて悪い」
「あ、うん……」
俺は休日というのに相変わらずのダサいメガネとダサいカツラで、篠の隣を歩くことすら恥ずかしい。
今までこんな風に自分がダサいことを哀れむことなんてなかったのに…。
でも隣にいるだけでわかる。
男女関係なく、すれ違う人ほとんどが篠に惹きつけられている。
前から感じていた琴李京香のような圧倒的な存在感や緊張感を放ってるように感じたのは、姉妹だったからなんだな…。
実際は泣き虫で素直じゃなくて可愛げのない高校生だけど。
「何一人でニヤニヤしてるのよ。口元緩んでる。ダサい」
ダサくて悪かったな。
可愛いと思っていても本人がこれじゃぁな…。
「どこで勉強するんですか?」
昨日から気になっていることを尋ねてみる。
「私の家」

