俳優と、恋愛と。






「人の話聞いてんの?」





「あ、はい。」




何の反応も示さない俺の態度は篠の怒りに触れてしまったようだ。
篠はそのまま自分の席に座ってしまった。




まぁ朝から話せただけでもいいか。





そうして指摘されたところを見直していく。




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篠は数学の時間、嫌味な先生に、相変わらずどこぞの入試問題とよばれる問題を出される。
でも篠はためらうことなくそれを解き、見事正解。


クラスの連中の盛り上がりといえば。
先生は悔しさのあまり、自習にして 教室を出て行ってしまった。
それでまたクラスの空気は活気付く。




「篠さん」





「なによ……」





相変わらず不機嫌そうな顔をしている篠に話しかける。





「放課後、教室に残っておいてもらえますか?」





「………わかったよ…」






少し気に食わないと言いたい顔で前を向き直す。
構わない。結局篠は優しい。
素直に言えないだけでちゃんと手伝ってくれる。




心の中で密かに感謝して、早く放課後にならないかな〜、とどこか小学生のような気分で残りの授業を過ごした。