なにそれ、もっと気になるんですけど…。
「瀬田祐樹のこと…嫌いか?」
「は?……瀬田……」
「昨日さんざん悪口言われてた…お前に」
私は酒にうなされなにを言ったんだろう。
「嫌いじゃ……ない。」
瀬田のことは嫌いじゃない……むしろもっと複雑で……。
「そうか…。
まぁ、瀬田と仲良くやってやれよな!」
「及川蓮。」
「なに?」
去っていこうとする及川蓮を呼び止める。
「昨日は…ありがとう。
私……一人だったらきっと眠れなかったと思う…多分……。
ありがとう……」
「…………。
別に……暇だっただけだから。
あ、お前さ」
そうして伸びてくる及川蓮の手。
頬に触れる及川蓮の…手。
どこかひんやりしている。
私の頬が熱を帯びているのか。
「もう少し笑えよな。怖い」
「っ………大きなお世話よ!」
そう言って体を押すけど、びくともしなかった。

