__誰になんて思われたって構わない
__俺のやることは俺が決める
__誰かと比べられたって構わない
__俺は決められた線路は歩かない
__誰に何を言われようが気にしない
__それが俺だから
瀬田だ……。
瀬田が……そこにいる……。
「カット」
「っ………」
私は……今……。及川蓮の演じる瀬田祐樹と……私の知ってる瀬田祐樹を重ねてたの?
「もう、いきなりアドリブやめてよね〜」
「元々のセリフが気に入らなかったので」
そんな会話をする及川蓮とみずきさん。
あれは…台本の言葉じゃないの?
「おい」
及川蓮が端で見ていた私の前に来る。
「どうだった?」
「あなたは………誰なの…」
「はぁ?演技の話ししてるんだけど……っておい!」
及川蓮が驚いている。
それも当然だ。
なぜだかわからないけど…涙が止まらないんだ。
「泣くなよ………」
「すごかった……。心惹かれた。
伝わったよ……あなたの気持ち……」
「そっか」
そう言って私の頭を撫でる及川蓮。
その手はどこか懐かしくて、誰かの感触に似ていて、昨日もこうやって誰かに……。

