「お姉ちゃんでしょ?」
「運んであげたかったけどぉ〜、お酒飲んでて運転できなかったから、私じゃないよ」
「じゃぁ誰が……」
かすかに蘇る記憶……。
誰かが…ベッドに寝かせて…私は……どうしたんだっけ…。
「及川蓮。よ」
「及川……蓮…?」
あの有名俳優がどうして私なんかを…
「一緒に食事してたのおぼえてないの?」
記憶にございません。
そういえば杉浦みずきさんがいたような…。
「及川蓮があなたのことを部屋まで運んでくれたの。
で、朝方まであなたについて見てくれてたのよ?」
「……はぁ!?」
及川蓮が私を部屋まで運んだ!?
「何考えてるの…」
男が女の部屋に来るってどういうことよ…。
「葵〜、ちゃんと感謝しないとダメよ。
私だって扉開けたら及川蓮がベッドサイドで寝てるんだからびっくりしたわよ。
あなたを一人にするのが心配だからって、私が帰るまで待っててくれたのよ?」

