「昨日私の仕事の付き合いで食べに行ったの覚えてる?
嫌々ついてきたでしょ?」
そうだ…私が断るのを無視してお姉ちゃんは私を映画か何かの仕事仲間と飲むって言って連れてって…。
「そこで間違って出されたお酒を一気飲み。そしてぶっ倒れた!」
最悪。
「今日はさすがに学校行けないでしょ。
ただでさえお酒弱い葵が一気飲みしたんだから、だいぶ吐き気も頭痛もするでしょ?」
お姉ちゃんが20歳になった頃、家でふざけてお父さんが私にお酒を飲ませて倒れてから、私はお酒に弱いことが判明してる。
確かにこの状態で学校に行っても集中できない。
「ていうか、授業なんて受けなくても葵は大丈夫でしょ?」
「そうね、先生嫌いだし。もう一回寝るから薬ちょうだい」
今日は朝からあの数学の先生の授業のはず。
次当てられた時こそ確実に解いてやる……。
そしてお姉ちゃんが私に二日酔いの薬を出してくれる。
「先生嫌いなの?変な子。
あ、そうそう。ちゃんとお礼言うのよ?」
「は?誰に?」
薬を飲み、早から出て行こうとする私にお姉ちゃんは話しかける。
「あれ、本当に全く覚えてないの?
部屋に運んでくれたのとか…」

