「葵!?」
「あ、京香さん…葵ちゃん間違えてお酒飲んじゃって…」
「葵お酒弱いからなぁ…」
琴李京香はきて早々結構飲んでいるはずなのにケロっとしてる。
「連れて帰るかぁ…にしても私お酒飲んだから運転できないし。」
と頭をかく琴李京香。
「私が連れて帰りますよ。お酒飲んでませんので」
そう言って手を挙げたのは俺のマネージャー。ナイスマネージャー!
「ついでに及川蓮も連れて帰りますね」
「あー、そうね、こいつ明日も学校だし」
琴李京香はそう言うとマネージャーに篠の家の場所を教えた。
「運べる?」
「あ、あぁ…」
マネージャーは、喋り疲れてか、酔いで頭が痛いのか、机にうなだれている篠を指差す。
そして俺は篠を抱える。
相変わらず軽いな……。
「じゃぁ行くわよ」
「今日はありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
失礼します」
と挨拶をし、杉浦みずきやスタッフに見送られ、店を出た。
外は少し肌寒い。
でも篠の体は熱を持っていた。
頬を赤く染めて眠る篠。
本当にバカだなぁ…。
「これ」
マネージャーが車に乗るなり、鍵を渡してくる。
「これは?」
「篠葵の家の鍵よ」
そして受け取る。
俺は篠に膝枕をして後部座席に寝かす。
頭をそっと撫でてやる。
そしてマネージャーの運転する車が発進した。

