俳優と、恋愛と。






「っ…………」





パタリと篠が机に倒れる。





「葵ちゃん!大丈夫!?」




そしてまたむくっと起き上がる篠。
大丈夫……なのか?姉の琴李京香は酒に強いん…だよな?





店員が持ってきたのは完全にアルコールだった。
間違えて持ってきたな…。




「おい、篠…大丈夫か?」




「………うるさい」





顔を真っ赤にした篠。
目は座っているし、これは完全に酔っている。




「瀬田のバカぁーーー!!!」






「おい!落ち着けって!!」





いきなり大声を出す篠。
それもなんで瀬田祐樹の悪口なんだよ!





「あんなだっしゃい格好のくしぇに何助けてんのぉー!!

しぇたのくせに抱きしえてくるとかにゃまいきっ……」





酔ってるせいで呂律が回っていない。
そして俺への暴言ばかり。
杉浦みずきはそうかそうか〜と篠の背中をさする。




「聞いてくだしゃいよ、みじゅきしゃん!」




「はいはい、聞きますよ〜」




完全に杉浦みずきは楽しんでいる。
篠がこんなにハキハキ喋るところ見るの初めてだなぁ…。
て、それどころじゃないだろ!





「しぇたと私の唇があたったんですぅ、
あれは事故なにょでしょうか…
瀬田は全然気にしてなかったでしゅしぃ……。

私だけふりまぁされてゆ…」





ギロッと俺を睨む杉浦みずき。
事故じゃない…あれは故意だ。