俳優と、恋愛と。






「へー……」





冷静なようで篠は絶対動揺してるだろう。





「で、その反応はやっぱり知ってるんだよね?」





「………まぁ……クラスメイトですから……」





篠の中の俺はクラスメイト以外の何者でもないのだろうな…。





「瀬田くん勉強についていけてるー?
瀬田くん頭そんなに良くないから心配で心配で」





淡々という杉浦みずきに少し腹が立つ。
お前は俺の何を知ってるんだ。





「……瀬田は頑張ってます。
頭は確かにそんなに良くないですけど。
テストも頑張るって言っていました。

私は…信じてます。瀬田くんのこと…。
瀬田くんはダメな男じゃないって、知ってます」





「あらあら、って、及川くーん、顔が赤いよ〜なんでかなー??」





ニヤニヤしながらこちらを見る杉浦みずきがうざい。
恥ずかしくなるだろう。
気になっている女の子にこんなこと言われたら。





「あ、もしかして、葵ちゃんって山から落ちたの!?」





「そんなことまで知ってるんですか…?」





篠は困ったような顔をする。




「お姉さんなんでも知ってるもんね〜」





「瀬田が…助けてくれました。
命の恩人です……」





「瀬田くん傷だらけだったもんね、今もか」




とまたニヤニヤした顔で杉浦みずきは俺を見る。