「今日何か予定あったっけ?」
乗り込むとマネージャーは誰かとメールのやり取りを行っている。
今日は特に事務所による予定もなかったので家に帰るつもりだったのに…。
「覚えてなかったの?前の撮影の日に一回みんなで食事に行きましょうってなったでしょ?」
そういえば保健室での撮影後、そんな話になったような…。
「俺帰って勉強したいんだけど」
「……………付き合いはちゃんとしておかないとダメよ」
わかってる。若手の俺が食事に誘われて行かないなんて失礼な事できない…。
でも篠との約束を果たすためには…時間が惜しい。
もうすぐ一ヶ月がたつ。
俺が普通科に来て、いろんなことがあった。
テストがあり、文化祭が終わると、俺に設けられた期間も1、2週間ほどになる。
早いものだ。
「今日は我慢しなさい。
ただでさえ遅れてるのよ」
データ資料室に閉じ込められたことで。
時間に遅れをとったのか。
「わかったよ、いくから」
そうしてマネージャーは車を発進させた。
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「あ!及川くーん!」
店に着くと、もう大人のスタッフ達は飲みまくっていた。
着くなり声をかけてきたのは杉浦みずきだ。
「やっと来てくれた。
お酒飲めない勢がいないから寂しかったの!」
ここでお酒を飲めないのは未成年の俺と杉浦みずきぐらいだろう。
「遅くなってすみません」
「大丈夫よ!肝心の京香さんも来てないから!」
琴李京香はまだきてないのか…。
まぁそんな中でも他の人たちは飲み明かしている。
呑気なものだな。

