俳優と、恋愛と。






じゃぁあの化学実験室の掃除の時も迎えに来ていたのだろうか?





「葵の上は嫌がってるけどね。
桐花さんもバリバリ働いてる社会人だから、迷惑かけてると思ってるみたいだよ。
ね、?仲よさそうでしょ」




確かに、仲良さそうだな。
まるで競い合っているように思えない。
先生達が張り合わせようとしているのか…。




「部活が終わって帰ろうとしたら、桐花さんの車が停まってたから、おかしいなと思って葵の上に電話したら案の定出なかったから、見に行ったんだよ」





だから樫月くんはデータ資料室に来てくれたのか。
いろんな疑問が解決した。





「メガネくん…瀬田くんだったね。
瀬田くんは葵の上を手伝いに行ったんだ?」




よく喋るやつだ。
帰りたいと思わないのだろうか。
ほぼ一人で喋っているし。





「俺は篠に助けてもらってばかりだからな…」





「葵の上に惚れちゃった?」





「……………」





樫月くんの表情は変わらない。
どういうつもりで聞いているのか全くわからない。




「葵の上はみんなから好かれてるからね。まぁせいぜい頑張りなよ。

でも次も俺が葵の上を助ける。

じゃぁね、」




片手を上げて帰っていく樫月くん。
キザなやつだな。


そんな事を思いながら校門の方まで歩くと、マネージャーの車を発見。

すかさず乗り込んだ。