俳優と、恋愛と。






今は下足に樫月くんと二人で立っている。
篠が帰ってしまって二人きり。


真っ暗だから送ろうと思ったのに、またしても断られてしまった。


そして誰かの車に乗って篠は帰ってしまった。





「あの車を運転しているのは葵の上のお姉さんだ。」





「へ?」





樫月くんは俺が疑問に思っていることに気づいてくれたのか、話してくれる。


それにしても、姉が迎えに来る…。
仲が悪いんじゃないのか?





「混乱してる?
葵の上とお姉さん、桐花さんを比べて張り合わせているのはこの学校の先生だけだ。

桐花さんは妹の葵の上が大好きだ。
嫉妬しちゃうほどね。

2人の両親も、2人の娘を誉に思っているよ」





なんで樫月くんはこんなにも詳しいのだろうか。
家庭の事情までそんなに知っているのか。




「桐花さんは葵の上が好きすぎて、葵の上の帰りが遅いとああやって車で迎えに来るんだよ」