俳優と、恋愛と。






篠はどうせ直接言っても断るんだ。だから俺は勝手に手伝いに行く。




そしてデータ資料室に行ってみると、篠は見当たらなくて、奥まで進んでみると、何かの本を読んでいる篠がいた。




天才の姉、篠桐花。
そんな才能に怯える篠葵。

俺は篠の才能だけでも十分すごいと思うが。


そして自分でも無謀と思えるくらいの約束をした。


500点…わかってる。自分でも無謀だと。
でも篠だけに頑張らせるなんてできない。
篠が頑張るなら、俺も頑張る。どうせ欠点取ったら役から下ろされてしまう。
それなら500点取るなんて当たり前だ。





そのあとの篠は変だった。
相変わらず素直じゃなくて可愛げがない…のに。
素直に言われたお礼に、不意に向けられた笑顔に…。
混乱して、惹かれて、自分を止められなかった。


俺と篠の上唇がぶつかる。重なる。
俺は溺れてしまいそうだった。


でもことはそんなに甘くない。

助けに来てくれたのはカシヅキという男だった。
よく篠と話しているところを見る…。