それに…さっき瀬田と唇が……いや。気のせい……だよね。
ただの事故……だよ。うん。
「もう遅いし、運ぶの手伝うよ」
「え…でも…」
「ほらほら、運ぶよ」
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警備員さんも親切に手伝ってくれて、往復せずに一回で全て運べた。
警備員さんにお礼を言い、警備員さんも仕事に戻っていく。
「暗いね〜。」
下足から3人で外へ出ると、樫月くんの言う通り真っ暗だ。
私は2人よりも前に出て振り返って話す。
「……二人とも。今日はこんな遅くまで手伝ってもらってありがとう。」
「いやいや」
「………」
樫月くんが謙遜し、瀬田は相変わらず無口だった。
「あと…瀬田…。
色々…ありがとう…。
私……頑張るから。約束…守ってね」
瀬田は何も話してくれないけど、深く頷いてくれた。
それでいい。それがいい。
「じゃぁ2人とも本当にありがとう!気をつけて帰ってね!」
「え…送る…」
そんな瀬田の声が聞こえた気がするけど、無視して進む。
そして私は校門の前に止まっている車に乗った。

