トン
「きゃっキャーーーー!!!!!!」
私の肩に乗るなにか。
私は正確な判断も出来なかった。
振り返れない。何かがいる!
「瀬田っ助けてよバカァ〜!」
涙がこみ上げる。暗いところはダメ。
外はもう暗い。
「おい、俺だって……」
肩をたたいたのは瀬田だったようだ。
なんなのよ、後ろから来ないでよっ…。
「瀬田のバカァっ………」
「おいっお前っ………」
私は何も考えずに後ろにいた瀬田に抱きつく。
誰であろうともう関係ない。
暗いところにいる以上誰かとくっついていないと安心できない。
「もうっやだぁ……」
「お、落ち着けよおい……」
瀬田は慌てている。
でも私はそれどころではない。
「泣いてるのかよ……まじでめんどくさいやつだな…」
めんどくさがりの瀬田に言われる私は相当めんどくさいやつらしい。
私も平常心なら瀬田なんかにこんなことはしない。
でも今は緊急事態だ。
「本当に暗いとこダメだな…てか篠って強がってるだけで泣き虫だしなんだかんだ女子だな」
「なっ泣き虫じゃないもん!」
「泣き虫だろ…」
瀬田は完全に呆れている。
でもそんな中でも私の瀬田に抱きつく体に片腕を回してくれる。

