誰かいるのか、と聞いたのはきっとこの学校の警備員の人だ。
もしかしたら鍵を閉められたかもしれない。
いや、ガチャリという音はきっと閉められた音。
そう思った瞬間ドアに駆け寄る。
開かない。鍵がかかっている。
この教室は外からしか開け閉め出来ない。
閉じ込められた……。
きっと入口から見れば、私たちのいた個人データの棚の場所は死角だったのだろう。
最悪だ。
「げ、もしかして閉められたのかよ」
「そのもしかだよ…」
途端に不安になる。
こんな個室に閉じ込められるなんて…。
陽は次第に沈み始める。
この教室に電気はない。
最悪……。
瀬田はどこか開かないかとうろちょろ歩き回る。
でもこの教室は3階。
そして個人情報が管理されてるため、データが盗まれないよう、窓の大きさは子供が通れるぐらいのサイズ。
朝まで開かない?
「せ……瀬田……」
瀬田は奥まで行ってしまったのか返事を返してくれない。
「瀬田………」
1人が怖い。暗いところに1人にしないで…。
真っ暗な押入れに閉じ込められた記憶が蘇る。
あの時も、私は姉にここに隠れてと言われて…。
姉といるとろくなことがなかった。
そんな記憶が今更蘇る。

