『ち……近いよ……。瀬田くん…。』
バンっ!!
「祐樹…………だろ?」
いわゆる壁ドンというものをする。
その音に驚き、杉浦みずきの体が少しビクつく。
『私は……好きな人がいるから……。
雅也君は……違うもん……』
「そんなこと信じるわけないじゃん」
女の言うことなんて基本信じてなんていない。
女は平気で嘘をつく。
浮気もする。
そんな女はたくさん見て来たから。
『なんで……どうして信じてくれないの??私は……』
「だまれよ……」
『………』
ギュッ
『ゆっ…祐樹くん??』
優しく抱きしめる。
大切なものを扱うように…。
まぁ大切なものなんてできたことはないけどな。
「好きだよ……香澄のことが…。
初めてだ、こんな感情は……。
だから…。他のやつなんて見るな…」
『祐樹……くん……』

